ビジネス行動要請(Business Call to Action:BCtA)

ビジネスの行動変容と包括的な市場の形成

ビジネス行動要請(Business Call to Action : BCtA)とは、2008年に発足した国連開発計画(UNDP)を含む6つの開発機関・政府が主導する、長期的視点で商業目的と開発目的を同時に達成できるビジネスモデルを模索し、促進する取り組みです。BCtAは、企業がそのようなビジネスモデルと企業のコアとなる 技術を適用しながら、貧困層の成長を活性化させ、持続可能な開発目標(SDGs)(link is external)の達成を促進することを目的としています。

オランダ外務省、スウェーデン国際開発協力庁(Sida)、スイス開発協力庁、英国国際開発省(DFID)、米国国際開発庁(USAID)、UNDPの支援をうけ、BCtAは以下のような付加価値を企業に提供しています。

  • 貧困を根絶し、SDGsの達成を支援するための世界を代表する企業などが集まる枠組みへの参加
  • インクルーシブビジネス・モデルと、こうしたモデルのコアビジネスへの取り入れ方に関する専門的なサポート
  • 開発関係機関とのパートナーシップの構築
  • 国連を含め、国、地域および世界的な場での、自社の取り組みの成果の検証と発表の機会

これまでに200を超える企業がBCtAに賛同し、低所得者層の人々を商品やサービスの消費者、生産者、供給者、販売者として取り込みながら、商業的視点からも実現性のあるビジネスを行うことで、数百万人の生計向上に努力することを公約しています。

BCtA参加企業の事例


参加方法
BCtAに参加するには、企業には開発事業イニシアティブの概要を記入する申請書類を提出していただく必要があります。この申請書類ではどのようにしてその開発事業イニシアティブが以下の事項に取り組み、目的を達成するのかを明白に記入して頂く必要があります。

  • 斬新な事業アプローチをビジネスに取り入れて、事業イニシアティブを拡大、もしくは新しいプログラムを開発していること。
  • 新たな雇用創出、人的資源の開発、技術移転、革新、金融サービスへのアクセス、ジェンダーの平等、健康、パートナーシップを促進するなど、経済と開発、両方の利益をもたらすこと。
  • 測定可能な結果を生み出すこと。

規模や期間は異なっても、どのイニシアティブもSDGsの達成に寄与しながら事業成功を収めるという、2つの“共有価値”基準を満たす必要があります。
ビジネス行動要請BCtAの申請用紙のダウンロードと提出方法については、BCtAのウェブサイト(英語(link is external))をご覧ください。