UNDPとJICAは、2018年6月より、TICAD(アフリカ開発会議)とアフリカ開発をテーマにした対話型イベント「AFRI CONVERSE(アフリコンバース)」を共催してまいりました。通算18回目となる今回は、アフリカ連合(AU)が制定するアフリカ・デーと上智大学が推進するアフリカWeeksの開催に伴い、若者主導で実施し若者のリーダーを招いて開催いたします。
アフリコンバース2024第2回 変革の "原動力"としての若者:アフリカとともに行動しよう
2024年5月9日
Event Details
27 5月 2024
19:00-20:30 (日本時間)
上智大学四谷キャンパス2号館17階(オンライン配信あり)
今日の世界には、19億人の10-24歳の若年世代が生活しており、歴史上類を見ないほど多くの人口を包摂しています。そのうち90%近くは開発途上国に居住しており、各国の人口の大部分を占めています。この数字は、今後も増加していくことが見込まれており、具体的には、2015年から2030年の間に約19億人の若者が15歳を迎えるとされています。
この状況下で若者は、前例のないほどお互いのつながりを強めています。例えば、地域コミュニティの強靭性の向上、革新的なソリューションの提案、社会発展の牽引や政治的変革への気づきを与えることで貢献しています。若者は社会変革の推進力として、主体的な役割を担っているのです。国連では、世界中の若者のリーダシップ、多様性、情熱、才能を歓迎しており、2030アジェンダの推進において、若者の役割を以下のように規定しています。
- 批判的思考者:若者の役割の一つは、個人的な経験を理解し、世界について問いを投げかけることです。若者は既存の権力構造や変化の障壁を発見し疑問を問いかけることで矛盾や偏見を解き明かす力を持っています。
- 変革の主導者:若者は自ら行動し、他者を巻き込む力があります。若者の活動は世界中で増加基調にあり、これは広範なネットワークやソーシャルメディアへのアクセスに起因しています。
- イノベーター:若者は新しい視点をもたらすだけでなく、しばしば大人には理解し難い問題に対して直接的な知識や洞察力を持っています。若者は自分たちが直面する問題を最もよく理解しており、新しいアイデアや代替案を提供できます。
- コミュニケーター:国際開発分野以外の人々は、世界中の指導者が2030アジェンダに合意した事実すら知らないかもしれません。若者は国や地域を超えて、このことを自分の仲間やコミュニティに伝えるパートナーになることができます。
- リーダー:若者が自らの権利を認識し、リーダーシップスキルを獲得することで、自らの手でコミュニティや国の変革を促すことができます。
このように、若者は世界が必要とするソリューションを解明する鍵となり、社会を巻き込むことで、社会変革の推進力となることができます。具体的には、気候アクションの推進、人種的正義の追求、ジェンダー平等の促進、あらゆる尊厳の要求のために主体的な役割を担うことができます。2024年9月に開催される国連サミットでは、若者の参画を促進するためのプラットフォームを提供しており、若者の果たす重要な役割を担保しています。
上記の背景を踏まえ、アフリカ開発会議(TICAD)30周年を迎える節目に、次世代のリーダーである若者の力と変革的役割の重要性が関係者間で再認識されました。持続可能な未来に向けて、アフリカと日本の若者との共創がより一層重要であることが強調されました。若者同士の交流が深まることで、相互理解・共創・友情を醸成し、両者の豊かな暮らしの実現に貢献していくことが期待されています。
アフリカに対するネガティブなイメージが依然として存在する一方で、日本の若者がアフリカへ訪問し、現地で学び、共創するといった事例も生まれています。アフリカと関わることで、日本の若者は多様性や相互理解を育む豊かな機会を享受することができ、持続可能な成長に関わる革新的なアイデアや草の根レベルのソリューションに触れることができます。例えば、アフリカのコミュニティから社会的結束とその強靭性を学ぶことができたり、共感性と団結力の醸成により国際的な視野を広げたりすることができます。
本イベントでは、アフリカ連合(AU)が制定するアフリカ・デーと上智大学が推進するアフリカWeeksの開催に伴い、若者主導で実施し若者のリーダーを招いて開催します。
〈開催概要〉
日時:2024年05月27日(月)19:00~20:30(日本時間)
共催機関:国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)、上智大学
開催形式:ハイブリッド開催
・対面開催場所:上智大学四谷キャンパス2号館17階
・オンライン配信:Zoom
参加費用:無料
言 語:日本語・英語・仏語
参加登録:
プログラム:
19:00~19:05 開会
19:05~19:10 模擬AUローンチ
19:10~19:20 シーン・セッティング
19:20~19:23 祝辞
19:23~20:27 パネル・ディスカッション
20:27~20:30 閉会
登壇者(敬略省):
・アフナ・エザコンワ UNDP総裁補兼アフリカ局長 (ビデオメッセージ)
・牧原秀樹 衆議院議員 自由民主党国際協力調査会TICADプロジェクトチーム座長
・休場優希 Africa Asia Youth Nest 設立メンバー
・レイバン・キティンジ=キニュア 上智大学 アジア文化研究所 研究員
・齊藤 花ジェニファーイフォナイア 東京大学学生
・横山裕司 株式会社アクセルアフリカ CEO (代表取締役)
・上野修平 JICAアフリカ部次長(計画・TICAD担当)
アフリコンバース:
UNDPとJICAは、2020年6月からTICAD(アフリカ開発会議)とアフリカ開発をテーマにした対話型イベント「AFRI CONVERSE(アフリコンバース)」を共催しています。このイベントは、過去のTICADで取り上げられた開発課題のフォローアップと2025年に開催予定のTICAD 9に向けた議論を促進するためのものであり、国内外の多くの方々の参加が期待されています。
お問い合わせ:
UNDP 近藤千華 アフリカ局TICAD連携専門官 chika.kondoh@undp.org +81-3-5467-4751
JICA 渡守麻衣 JICAアフリカ部計画・TICAD推進課 Tomori.Mai@jica.go.jp +81-3-5226-6660