芦田愛菜さん、国連開発計画(UNDP)の親善大使に就任

2025年3月6日
Photo: UNDP Tokyo

国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所は、この度、俳優の芦田愛菜さんをUNDP国内親善大使に任命することを発表しました。UNDPは、日本に関連した活動に焦点を当てた国内版親善大使を新設、芦田さんは日本における初のUNDP国内親善大使となります。 

芦田愛菜氏は新親善大使として、主に気候変動や環境問題に対する啓蒙活動などに取り組みます。 

現在、私たちは深刻な気候危機に直面、台風や旱魃、山火事まで多くの災害にも見舞われています。さらに悪化する温暖化においては、2024年は観測史上最も暑い年になったことが報告され、アントニオ・グテーレス国連事務総長は「先駆的な気候行動を起こすことが必要」と訴えています。気候変動の影響は、日本でも例外ではなく、猛暑日や大雨の強度も年々増加傾向にあります。この地球規模の課題に対して、いますぐに行動を起こし、また加速させる必要があります。 

さらに、UNDPの総裁を務めるアヒム・シュタイナーは今回の芦田さんの就任に際して「芦田愛菜さんをUNDP日本国内親善大使としてお迎えできることを大変嬉しく思います。この厳しい世界の状況の中、芦田さんの声と献身的な活動は、特に若者の意識を高め、行動を促す上で貴重なものとなるでしょう。気候変動は遠い脅威ではなく、私たちの地球と未来の世代を守るために、喫緊で全ての人の努力を必要とする現実なのです。」と期待を述べました。

芦田さんの任命は、日本国内外におけるUNDPのアドボカシー活動を強化し、一般の人々、特に若者を気候変動との闘いに巻き込むための重要な一歩となります。

芦田愛菜親善大使について

2004年6月23日生まれ 兵庫県出身 5歳で出演したドラマ「Mother」(日本テレビ/2010)で脚光を浴び、 「大河ドラマ 江~姫たちの戦国~」(NHK/2011)に出演、 「マルモのおきて」(フジテレビ/2011)では連続ドラマ初主演。 主題歌を歌い、第53回日本レコード大賞特別賞を受賞。 映画「ゴースト もういちど抱きしめたい」(2010)で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、映画「うさぎドロップ」(2011)と映画「阪急電車 片道15分の奇跡」(2011)で第54回 ブルーリボン賞 新人賞を史上最年少で受賞、ほか第28回浅草芸能大賞新人賞など多数の賞を受賞。 映画「パシフィック・リム」(2013)ではハリウッドデビューも果たす。 また、「連続テレビ小説 まんぷく」(NHK/2018)では史上最年少で語りをつとめる。 

バラエティー番組「サンドイッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(EX)にてMCとしてレギュラー出演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(2020)で明智光秀の娘たま役で出演、映画「星の子」(2020)など数々の映画、ドラマ、CMなどで活躍。 近年では映画「メタモルフォーゼの縁側」(2022)で第47回エランドール賞新人賞を受賞。2023年はドラマ「最高の教師」(NTV)で第117回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞、第5回野間出版文化賞をそれぞれ受賞している。 2024年12月13日公開映画「はたらく細胞」にも出演。

国連開発計画(UNDP)について 

UNDPは、貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つために闘う国連の主要機関です。170か国において、人間と地球のために総合的かつ恒久的な解決策を構築すべく、様々な専門家や連携機関からなる幅広いネットワークを通じ支援を行っています。