日本とUNDPがイエメンのアデン港の効率化向上に向け協力

2024年9月17日
a group of people sitting at a table

協力に関する書簡に署名するゼーナ・アリー・アフマドUNDPイエメン共和国事務所常駐代表(左)と東和広在イエメン共和国日本国臨時代理大使(右)

Photo: UNDP Yemen

2024年9月16日、サウジアラビア王国の首都リヤドにおいて、東和広在イエメン共和国日本国臨時代理大使と、ゼーナ・アリー・アフマド国連開発計画(UNDP)イエメン共和国事務所常駐代表は、無償資金協力「アデン港における効率性改善計画(フェーズ2)(供与額7.93億円)」を行うため、協力に関する書簡に署名しました。本プロジェクトでは、港を利用する船舶の効率性と安全性の向上に向けて、海洋作業場の改修とともに、係留艇と2つの可動式整備作業場の調達を行う予定です。

アデン港は、イエメンに入港する貨物の主要な玄関口であり、商業活動、人道活動、復興活動を確保するために極めて重要な役割を担っています。アデン港は、長引く紛争と維持管理不足の影響により、入港船舶を処理する運用能力が制限され、待ち時間が長くなるなど、効率性が低下しています。

「UNDPは、アデン港の運用能力を向上させるための日本の継続的な支援に感謝しています。日本とUNDPは、人道・開発事業や商業物資がイエメンの人々のもとへ効率的に届けられるよう協力しています」とゼーナ・アリー・アフマドUNDPイエメン常駐代表は謝意を示しました。

東和広臨時代理大使は、「日本政府と日本国民は、イエメンの人々のために貿易と経済開発を促進するアデン港の更なる発展に貢献できることを誇りに思います。本プロジェクトで支援する整備作業場等の施設・機材により、港の安全性と生産性が確保されることを期待します」と述べました。

アデン港の2つの貨物上屋を修復し、携帯通信機器付き無線通信システムの導入を通じてコンテナターミナルをデジタル化した、過去の日本による支援(フェーズ1)の成果を踏まえ、本プロジェクト(フェーズ2)を実施します。また、これら協力は、現場の開発ニーズに沿ったものとするため、イエメン港湾当局との協議を通じて形成しました。