アフリコンバース2024第4回 アフリカへの第一歩: 豊かな未来のための機会創出
2024年12月5日
Event Details
19 12月 2024
18:00-19:30 (日本時間)
対面開催場所:慶應義塾大学 日吉キャンパス 協生館エグゼクティブルーム オンライン配信:Zoom
UNDPとJICAは、2018年6月より、TICAD(アフリカ開発会議)とアフリカ開発をテーマにした対話型イベント「AFRI CONVERSE(アフリコンバース)」を共催してまいりました。通算20回目となる今回は、アフリカ市場への『第一歩』を踏み出すきっかけとして、現地でビジネスを行っている実務家や学識者をお招きして開催いたします。
2024年第4回目は以下の概要にて実施いたします。
1993年に始まったTICADは、冷戦終結後のアフリカ支援が停滞していた状況を打開し、国際社会の関心をアフリカに再び呼び戻しました。当初はODAを中心とした開発支援が主流でしたが、近年ではアフリカ諸国の経済成長に伴い、民間投資へのシフトが進んでいます。
近年、アフリカは高いGDP成長率、豊富な天然資源、若年層の人口増加を背景に「将来性」の高い市場として注目されています。国連の統計によれば、過去20年間でアフリカへの投資額は6倍以上に増加。2023年にはアフリカ連合(AU)がG20の常任メンバーとなり、国際的な場での存在感がさらに高まっています。
日本のアフリカへの直接投資は増加傾向にありますが、23年末の直接投資残高は73億ドルと、オランダやフランスに比べ依然として小規模です。その背景には、政治リスクや情報不足、文化的な違い、日本企業のリスク回避志向が挙げられます。
しかし、2050年には世界人口の約25%をアフリカが占めると予測されており、市場拡大に伴うビジネスチャンスはますます広がると見られています。岡田教授(慶應義塾大学)は「まず現地への一歩を踏み出す小さな勇気とrisk-takingが必要だ」と述べています。2050年には世界人口の約25%をアフリカが占めると予測されており、アフリカのスタートアップへの投資額は、2021年に50億ドルを上回り、日本のスタートアップ投資額(7,800億円=57億ドル、2021年)に追いつく規模まで増えました。さらに、ソフトバンクビジョンファンドのアフリカ投資への参入後押しもあり、2022年には成長する市場からは7社のユニコーン企業が誕生するなど、勢いが加速するアフリカにおいて、共創やオープンイノベーションの機会も増えています。またアフリカにおけるビジネス機会の創出は社会的企業に起因するケースも多く、公的機関による社会サービスやインフラ整備のギャップを捉え、AIやデジタル技術を活用しながら、Fintech, Agritech, Logitech, Health tech, Edutechなど様々な分野で、ビジネスと持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を両立している起業家・企業も多く存在します。
日本においては、企業で数年務めたミッドキャリアの人材がキャリア成長を通じた社会貢献を念頭に社会人ビジネススクールに入り、自社事業を通じて、または2足の草鞋を履く形で、国内外の社会的課題に取り組む事例が増えています。例えば、慶應義塾大学のExecutive MBAプログラムでは、年に2回、アフリカ大陸への「初めの一歩」を促しています。アフリカを実際に訪れ、現地従業員や取引の関係構築、顧客ニーズの捉え方、プロモーションコツなど現地のオペレーションノウハウを得ながらビジネスプランを検証し、躍動するアフリカ市場を肌感覚として捉えるスタディプログラムを実施していています。同プログラムへの参加を通じ、富田テクノロジー株式会社はケニアでパプリカの栽培事業を成功させ、現地でのビジネス展開の一例となっています。
また、ミッドキャリア人材のみならず、20代前半でセカンド・キャリアとして社会貢献事業に取り組む若者も増加傾向にあり、世界に挑戦する機運が高まりつつあります。例として、銅治勇人氏は、2008年慶應義塾大学経済学部を卒業後、ゴールドマンサックス証券株式会社に入社し、3年後にNPO法人CLOUDY (旧 NPO法人Doooooooo)を創設、その後アパレルブランドCLOUDYを立ち上げ、“ハイブリッド循環型ビジネス”として非営利と営利の両輪で社会発展に寄与しています。
本イベントでは、アフリカでのビジネス成功事例や具体的な課題解決策を共有し、日本企業がアフリカ市場で新たな一歩を踏み出すための知見を提供します。登壇者には、アフリカで活躍する起業家や投資家、民間企業の代表を迎え、現地の現状や今後の展望について多角的に議論を展開します。
「第一歩」を後押しする場として、アフリカ市場の可能性に触れる絶好の機会となるこのイベントにぜひご参加ください。
<登壇者>
- 岡田正大 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 教授
- 白川富久 株式会社三井住友信託銀行 金融法人部 次長
- 銅冶勇人 NPO法人CLOUDY 代表理事/株式会社DOYA 代表取締役
- デルフィーヌ・ムカヒルワ レックスバート・コミュニケーションズ株式会社 ソフトウェア開発担当/ABEイニシアティブ(アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ)卒業生
- オラトゥクンボ・イジェ Afrika Nunya創設者兼ディレクター
<モデレーター>
- 上野修平 JICAアフリカ部 次長(計画・TICAD担当)
イベント名:アフリコンバース2024第4回 アフリカへの第一歩: 豊かな未来のための機会創出
開催日時 :2024年12月19日(月)18:00-19:30 (日本時間)
開催形式 :ハイブリッド
対面開催場所 :慶應義塾大学 日吉キャンパス 協生館エグゼクティブルーム
オンライン配信:Zoom
言語 :日本語・英語・仏語(同時通訳あり)
共催 :国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)、慶應義塾大学大学院経営管理研究科 エグゼクティブMBA(EMBA)
参加費用 :無料
プログラム:
18:00~18:03 イントロダクション:MC
18:03~18:10 シーン・セッティング
18:10~19:25 パネル・ディスカッション
19:25~19:30 閉会
参加登録:以下の登録サイトよりご登録願います。
対面参加(慶應義塾大学)用登録:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfBbSWL36hM3YCxGEnx3O1NlEA2z3cili8i_JW4BnOEx6Clsw/viewform?usp=sf_link
オンライン参加用登録:
https://undp.zoom.us/webinar/register/WN__w9z4KYfTwisXWr5PSNSHg
お問合せ:
UNDP 近藤千華 アフリカ局TICAD連携専門官 chika.kondoh@undp.org
JICA 更科亮 JICAアフリカ部計画・TICAD推進課 Sarashina.Ryo@jica.go.jp