UNDPと日本、タジキスタンにてアフガニスタン国境地域コミュニティのための効果的な国境管理の促進に向け協力

2023年1月9日
Photo: UNDP Tajikistan

2022年12月19日、「アフガニスタンとの国境地域コミュニティのための人間の安全保障アプローチを適用した効果的な国境管理促進計画」に関する書簡の交換および署名式が在タジキスタン日本大使館で行われました。相木俊宏駐タジキスタン共和国日本国特命全権大使とレニ・モンティエル国連開発計画(UNDP)タジキスタン常駐代表により交換公文が、高坂宗夫国際協力機構(JICA)タジキスタン事務所長とモンティエル常駐代表により無償資金協力贈与契約が署名されました。

日本政府は本プロジェクトに5億3600万円を供与します。本プロジェクトの目的は、タジキスタン政府がアフガニスタン国境において、国境地域コミュニティの人間の安全保障を守り、拡張する「オープンだが安全な」アプローチを支援することです。

タジキスタン共和国は日本との協力関係の発展を非常に重視しており、日本との関係拡大はタジキスタンの外交政策における優先事項となっています。 日本はタジキスタンの友好国であり、国際舞台における重要なパートナーであるとみなされています。相木大使は、「本プロジェクトはアフガニスタン国境地帯の治安維持機能を効果的に強化し、これら地域が関わる経済交流を拡大することで、地域の安定化に寄与することが期待される」と述べています。

モンティエルUNDP常駐代表は、「コミュニティーの安全に対する認識を理解し、対話の場を設け、治安維持者と地元住民の交流を深めることは、人間の安全保障を国家の安全保障の中核として認識する国境管理体制を確立することに貢献します」と強調しました。

高坂JICA所長は、「本プロジェクトは、JICA-UNDP国境管理プログラムの取り組みを継続し、地域コミュニティを支援する国境インフラの拡張や、国境機関と民間人の協力活動を通じて、タジキスタン・アフガニスタン国境沿いのコミュニティのために人間の安全保障アプローチを適用する国境機関の能力を強化します」と述べています。

2015年以降、JICAとUNDPは、タジキスタン・アフガニスタン国境における効果的な国境管理と国境を越えた協力を推進してきました。現在までに、国境管理プログラム第一及び二段階が成功裏に完了し、国境インフラの改善、国境機関の能力強化、国境を越えた貿易の円滑化に寄与しています。