強靭で持続可能な医療へ:チュニジア、TICAD8後のコミットメントを維持
2023年12月27日
2023年11月30日 於チュニス-医療はどのような社会においても重要な基盤です。チュニジアでは、この分野が国家のビジョンと政策に沿った、強靭で持続可能な国家構築の中心に位置づけられています。このような背景の下、保健省は日本大使館および国連開発計画(UNDP)と共同で、チュニジアの公衆衛生システムを強化するための対話の場を設けました。
この取り組みは、日本とアフリカ大陸のパートナーシップの枠組みの中で、チュニジアの保健システム強化に関する機会と課題を評価することを目的としています。また、2022年8月27日と28日にチュニスで開催された第8回アフリカ開発会議(TICAD8)のフォローアップとして開催されました。
アフリカにおける公衆衛生システムの強化は、TICAD8の重点事項の一つです。会議では「強靭で持続可能な社会の実現」が一つの主要なテーマとされました。COVID-19パンデミックを経験した後、サミットは人間の安全保障とアフリカ連合のアジェンダ2063、持続可能な開発目標の達成を目指す強靭で持続可能な社会の構築に向けて、アフリカ諸国との協力を再確認しました。
2023年9月にニューヨークで開催された「すべての人のための健康(SDGs 3)」をテーマとする会議では、加盟国はパンデミックのリスク、気候危機、その他の世界的な課題を軽減するための保健プログラムと政策を開発することの緊急性を強調しました。
会議で、大菅岳史 駐チュニジア特命全権大使は、「チュニジア政府、特に保健省の努力が、国際的なパートナーとの協力の下で、チュニジアだけでなく、アフリカ諸国全体を人間の安全保障と誰一人置き去りにしない社会へと導くでしょう」との期待を表明されました。
Céline Moyroud UNDPチュニジア常駐代表は、UNDPがチュニジア、日本、その他のパートナーと協力し、地域共有の優先事項を中心に、開発目標に向けた積極的な行動とパートナーシップの更なる強化を約束しました。「TICAD8で強調されたアフリカのオーナーシップと国際的パートナーシップの促進という二重の原則をもとに、チュニジアでは保健セクターの発展を通じて、全人口のニーズに応えることを目指しています」と述べました。
Ali Mrabet 保健大臣の代理として、保健省のAbderrazak Bouzouita 局長は、保健省、日本、UNDPの三者協力が、ベストプラクティスの共有、イノベーションの探求、チュニジア国民の健康に永続的な影響を与えるプログラムの開発において重要な役割を果たすことに言及し、「保健への投資は重要な課題であり、公共部門、民間部門、パートナー、国連機関の協力が不可欠です。我々の目的は、質の高い保健医療へのアクセスを改善し、保健システムの能力を強化し、新たな課題に対応しながら持続可能な解決策を推進することです」と述べました。
このイベントでは、国内、地域、国際的な利害関係者が一堂に会し、医療への公平なアクセス、国の医療制度の改善、技術的・財政的パートナーとのパートナーシップ、アフリカとの三角協力について討論されました。
アフリカ開発会議(TICAD)は、アフリカの指導者と開発パートナーとの政策対話を促進する国際フォーラムです。第1回会議は1993年に日本政府の主催で開催されました。それ以来、国連、国連開発計画(UNDP)、アフリカ連合委員会(AUC)、世界銀行と共同で開催されています。