人間開発報告書2020
人間開発報告書2020
2020年12月15日
2020年12月15日 – 世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行(パンデミック)という危機に今日直面するなか、国連開発計画(UNDP)が発表した新たな報告書は、各国の二酸化炭素排出量とマテリアルフットプリントを勘案した人間の進歩に関する新たな試験的指数を提示し、今後も同じような危機が訪れると警告しています。
報告書は、環境と自然界が受けている巨大な圧力を軽減すべく、大胆な措置を講じるか、それとも人間の進歩を止めてしまうのか、という厳しい選択を世界のリーダーに突きつけています。
報告書によると、この新しい時代にすべての人が豊かさを享受できるようにする形で地球への圧力を緩めるためには、転換を妨げている力と機会の巨大な不均衡を解消する必要があります。
報告書は、公的なアクションで、こうした不平等に取り組むことができると論じています。そして、その例として、課税の累進性強化のほか、予防的な投資と保険を通じた沿岸コミュニティの保護により、全世界の沿岸部で暮らす8億4,000万人の暮らしを守れることを挙げています。しかし、対策によって人間が地球とさらに敵対することのないよう、協調的な努力も行わなければなりません。