ISOとUNDP、サステナビリティ・アクション強化に向けた パートナーシップを発表

2023年10月12日
UNDP maldives
Photo: UNDP Maldives

ニューヨーク(米国)/ジュネーブ(スイス)発 – 国際標準化機構(ISO)と国連開発計画(UNDP)は、グローバルな開発課題への取り組みにおける国際規格が果たす役割へのコミットメントを示す、画期的な趣意書に署名しました。

2つの機関は、UNDPのSDGインパクト基準と関連のISO規格に基づき、持続可能な開発目標(SDGs)に関する初の国際規格の策定も視野に入れながら、官民によるサステナビリティ・アクションを前進させる国際規格の充実に向けた取り組みで連携を行います。

このような規格が開発されれば、文書化と認証について共通の基盤ができ上がり、組織や企業がSDGsの達成に向けた取り組みを整合させたり、進捗状況を文書化したりしやすくなるという点で、大きなメリットがあります。

ウルリカ・フランケISO会長は「SDGsの目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)にもあるとおり、SDGsの達成には、あらゆる部門の垣根を越えた真のパートナーシップが必要です。ISOとUNDPのパートナーシップによって、すべての人にとってさらにレジリエントで公平な未来に向けた各機関独自の貢献を活用できるチャンスが生まれます」と語っています。

アヒム・シュタイナーUNDP総裁は「UNDPとISOは、企業や投資家向けの新たな経営基準の形成に寄与することで、サステナビリティとSDGsが企業にとって、単なるおまけではなく、事業の進め方に欠かせない要素となることを確保できます。より良い慣行は、企業にとっても投資家にとっても、そしてさらには人類と地球にとっても、より良い結果につながることでしょう」と述べています。

今回のパートナーシップによって、それぞれの分野で世界をリードする2つの機関が、その補完的な能力と影響力を発揮する機会が生まれるとともに、サステナビリティ基準の世界的な整合に向けた大きな一歩が踏み出されることになります。

両機関はともに、SDGs達成に向けた前進に寄与すべく、あらゆる方面との密接な連携を期待しています。


ISOについて 

ISOは、168か国の標準化団体で構成される国際機関です。ISOはそのグローバル・ネットワークを通じ、イノベーションやサステナビリティ、世界貿易を支援する自主的な市場指向の国際規格の開発を促進しています。 

UNDPについて

 国際開発を主導する国連の主要機関として、UNDPは全世界170の国と地域で、貧困の根絶と不平等の是正に努めています。UNDPは各国による政策やリーダーシップ・スキル、連携能力、組織の能力開発や、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に必要なレジリエンスの構築を支援しています。その活動は、持続可能な開発、民主的ガバナンスと平和構築、気候変動と災害に対するレジリエンスという3つの重点分野を中心に展開しています。 

UNDP持続可能な金融ハブについて 

持続可能な金融ハブ(Sustainable Finance Hub)は、UNDPの金融ノウハウを結集し、持続可能な開発目標の達成に向けて公的および民間資金を活用して、政府や投資家、企業が気候、社会的インパクト、サステナビリティのターゲットを達成できるよう支援 しています。その活動は、人間と地球に資する持続可能な金融構造の実現に向け、全体的な変革を牽引しています。


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ISO Catherine Infante 
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infante@iso.org 

UNDP Haw-Yan Man
Strategic Communications Specialist
haw-yan.man@undp.org