脱プラスチックに向けた革新的ソリューション:グローバル・プラスチック・イノベーション・プログラム(GPIP) 政策と実践を探るワークショップ

2025年2月27日
Colorful graphic of various plastic objects with the message about innovative solutions for a future without plastic pollution.
Event Details

2025年3月12日 -
2025年3月14日

大阪

プラスチックは経済や私たちの生活において重要な役割を果たしており、食品の鮮度保持や建物の断熱をはじめ、電子機器、自動車、家具などにも広く活用されています。しかし、プラスチックの無分別な廃棄が至るところで増え続けており、プラスチック廃棄物の管理不足や不適切な処理が環境や人々の健康に深刻な影響を与えています。特に、世界中の海洋生物をはじめとする自然資源の破壊を加速させています。経済協力開発機構(OECD)のGlobal Plastics Outlook データベース(2022)によると、アジア地域のOECD非加盟国では、プラスチック廃棄物のうちわずか9%しかリサイクルされておらず(世界平均と同等の割合)、87%が不適切に管理されるか、埋立処分されています。その結果、1分ごとにゴミ収集車1台分のプラスチックが海へ流出し、1年では1,300万トンもの量になります。

この地球規模の課題に対応するため、国連開発計画(UNDP)は日本政府の支援のもと、「グローバル・プラスチック・イノベーション・プログラム(GPIP):政策、イノベーション、意識向上を通じたプラスチック汚染対策」を実施しています。本プロジェクトは、観光セクターにおける政策と実施能力の強化、革新的なソリューションの促進、そしてプラスチック汚染削減に向けた政策協調と行動変容に対する意識の向上を目的としています。また、フィリピンの観光セクターにおけるプラスチック消費と廃棄物発生に関する基礎調査を実施し、プラスチック使用の削減に向けた政策の強化と制度的能力の向上を支援してきました。さらに、プラスチック使用の削減に向け、エコデザインの開発や普及、リフィル・リユースシステムの促進を通じて、革新的なソリューションを推進しています。

国連環境計画・国際環境技術センター(UNEP-IETC)および地球環境センター(GEC)との協力のもと、グローバル・プラスチック・イノベーション・プログラムは、プラスチック汚染対策に不可欠な政策や実践例を共有するとともに、革新的なソリューションを紹介するワークショップを開催します。本ワークショップでは、イノベーターと日本の民間セクターの連携を促進するため、意識向上活動やネットワーキングの機会も設けます。

本ワークショップは、プラスチック汚染という差し迫る課題に対処するために、公共、民間、イノベーションの各セクターの関係者とともに、革新的なソリューションや政策、実践例を共有・紹介することを目的としています。知見の共有を促進し、意識向上を図り、連携を強化することで、プラスチック廃棄物の管理と削減に向けた効果的なアプローチへの理解を深め、イノベーターと日本の民間セクターとのパートナーシップ強化を目指します。最終的に、本イベントにより集団的な行動を促進し、特に観光セクターにおけるプラスチック汚染の環境および人々の健康への影響を軽減するために効果的な解決策を生み出すことを目指します。


詳細:

対象国および参加者:参加者には、選出されたイノベーターに加え、カンボジア、インドネシア、ラオス、フィリピン、タイ、ベトナムの政府関係者およびUNDP各国事務所の担当者が含まれます。

日程:2025年3月12日~14日

開催地:日本(大阪) ※詳細未定