[ニューヨーク/パリ] 、2020年9月25日 - 世界を代表するラグジュアリー メゾン、カルティエは、ブランドや自然保護活動家、消費者が一体となって、世界の自然や生物多様性、気候などの危機に取り組む「ライオンズシェア基金」(The Lion’s Share Fund)に加盟しました。
国連開発計画(UNDP)と、企業および国連パートナーが主導するこの基金は、生物多様性の喪失に歯止めをかけ生息環境を保護するため、動物が登場する広告キャンペーンを展開するたびに広告媒体費の0.5%を同基金に寄付することをブランドに求め、今後5年以内に年間1億ドル超を募ることを目指しています。
UNDP総裁のアヒム・シュタイナー(Achim Steiner)は次のようにコメントしています。「野生動物と生物多様性は、あらゆる社会の幸福と安全性、強靭性を支えています。しかし、人間の活動により、今後数十年の間に100万種の動植物が絶滅する危機に瀕しています。新型コロナウイルス(COVID-19)は、私たちが危険を承知で無視している自然破壊の問題を、はっきりと思い出させてくれました。一方でコロナ禍は、人類が団結して世界共通の課題に取り組める可能性も明らかにしました。創造性とパートナーシップの力を活用するライオンズシェア基金のアイデアは、広く人々を惹き付け、大きなインパクトを生みます。このユニークで意欲的な取り組みが生み出す収益と新たなオーディエンスによって、地球と、そこで共存している動物の未来に、持続的で大きな効果が生まれることでしょう。」
カルティエ インターナショナル プレジデント & CEO、シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)は次のようにコメントしています。「自然界の美は、カルティエのタイムレスな作品にとって常にインスピレーションと創造性の源となってきました。この世界に生きるものとして、生物多様性を守り、野生動物を保護することはカルティエの務めだと確信しています。これは、『ライオンズシェア基金』のような画期的なパートナーシップに対する私たちの支援を強化し、未来の世代のために世界の自然的遺産を保護すべく力を合わせることを意味します。」
2018年9月に活動を開始したこの基金は、ゾウの密猟を根絶するため、野生動物を保護する法執行官の無線システムを改善することでモザンビークのニアッサ国立保護区を支援してきました。また、インドネシアの北スマトラ州で絶滅の危機に瀕しているオランウータン、ゾウ、トラのための土地購入を共同融資するとともに、女性のみから成る森林警備部隊や、スマトラ島初のサイ保護区域を創設しています。さらに、ライオンズシェア基金は今年2月、オーストラリアの大規模な森林火災に対し、野生動物保護を目的とした2つの少額助成金を送るとともに、ニューサウスウェールズ州各地の傷ついた野生動物の治療とリハビリ、カンガルー島のスミントプシスを絶滅から守るための取り組みも行っています。
新型コロナウイルスへの対応として、ライオンズシェア基金は、その影響を多大に受けるワイルドライフ・ツーリズムに依存する地域社会における取り組みを支援します。世界旅行ツーリズム協議会(World Travel and Tourism Council)によると、野生生物を中心とした観光業界は、2018年には主に農村地域で2180万人以上の雇用を支えていました。地域社会は、ワイルドライフ・ツーリズムを通じて野生動物から直接恩恵を受けることで、経済的エンパワーメントをもたらし生物多様性の保護を促進します。ワイルドライフ・ツーリズムに依存している地域社会は、雇用、収入、生計手段の突然の喪失によって悲惨な状況に陥っており、環境保全型の土地利用や天然資源の管理が阻害されています。
ライオンズシェア基金の少額助成金は、革新的な地域レベルの活動を行い、ワイルドライフ・ツーリズムで生計をたてている地域社会の強靭性を強化するために資金を求めている途上国の非営利団体に送られます。
動物は世界の広告全体の約20%に登場するにもかかわらず、動物は、受けて当然な支援を必ずしも享受しているわけではありません。ライオンズシェア基金は、緊急かつ重要な行動をとり地球を守るために各々の役割を果たす機会をブランドに提供します。
プログラムの詳細については、こちらをご覧ください。 TheLionsShareFund.com
カルティエについて
世界有数のラグジュアリーメゾンとして、オープンなマインドと好奇心の代名詞とも言えるカルティエは、そのクリエイションにおいて際立ち、美が存在するあらゆるところにその美を明らかにします。ジュエリー、ファインジュエリー、ウォッチ、フレグランス、レザーグッズ、小物といったカルティエのクリエイションは、たぐい稀なクラフツマンシップと時代を超えたシグネチャーとの融合を象徴するものです。現在メゾンは世界中に265店のブティックを擁しています。
www.cartier.com
ライオンズシェア基金(The Lion’s Share Fund)について
ライオンズシェア基金は、Finch、Mars、Nielsen、BBDOを創設メンバーとして、国連開発計画(UNDP)によって2018年6月に設立されました。この基金は、動物が登場する広告キャンペーンを展開するたびに広告媒体費の0.5%を同基金に寄付することを世界中の広告主に要請することによって生物多様性と気候の危機に取り組みます。集まった資金は、動物保護、生息環境の喪失、気候危機に大きな影響をもたらす全世界のプロジェクトに分配されます。ライオンズシェア基金は、貧困を終わらせ地球を守るための、国連の世界的な行動の呼びかけである持続可能な開発目標に貢献します。
詳しくは、TheLionsShareFund.comをご覧になるか、@TheLionsShareをフォローしてください。
国連開発計画(UNDP)について
UNDPは貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つためにたたかう国連の主要機関です。170か国において、人間と地球のために総合的かつ恒久的な解決策を構築すべく、様々な専門家や連携機関からなる幅広いネットワークを通じ支援を行っています。
詳しくは、jp.undp.orgをご覧になるか、@UNDPTokyoをフォローしてください。
* 掲載時のお問い合わせ先:カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757
* この件に関するお問い合わせは、カルティエPR(03-4461-8620)までお願いいたします。
本記事はカルティエ社訳を元にUNDP駐日代表事務所で編集したものです。