SDGインパクト基準とその使用にあたって
SDGインパクト基準
SDGインパクト基準は、責任あるビジネス慣行とインパクトマネジメントの実践を組織体制および組織内の意思決定に組み込むことで、より持続可能な運営を行い、持続可能な開発とSDGsに対し最良な貢献を行うための「良い進め方」を記したガイドです。
本基準は意思決定のための基準であり、パフォーマンス測定やレポーティングのための基準ではありません。
SDGインパクトの3種類の基準:
企業・事業体向けSDG基準の構成
- 持続可能な開発に積極的に貢献し、SDGsを達成すること。
- 人権、プラネタリーバウンダリー(地球の限界)、およびその他の責任あるビジネス慣行を尊重すること。
- 効果的なインパクトマネジメントと意思決定によって実現されるものであること。
4つの基準
戦略
上記の基本要素を組織のパーパスや戦略に組み込むこと
アプローチ(執行・管理)
上記の基本要素をアプローチ(執行・管理)に統合すること
透明性
上記の基本要素をどのように組織のパーパス、戦略、アプローチ、ガバナンスに組み入れているかを開示し、そのパフォーマンスを報告すること
ガバナンス
上記の基本要素に対するコミットメントを、ガバナンスの実践を通して強化すること
その他の付属資料
SDGインパクト基準を深く理解するために、いくつかの付属資料が用意されています。
- 実践のための12の行動(英語・日本語)
- SDGインパクト 自己評価ツール (英語・日本語)
- SDGインパクト基準について(英語)
- SDGインパクト用語集(英語)
- SDGインパクト よくある質問(英語)
- 企業・事業体向け基準 利用の手引き(英語)
今後も随時、付属資料を順次公開する予定です。
OECD - UNDP 持続可能な開発のための資金供給に関する インパクト基準(OECD-UNDP IS-FSD)
OECD-UNDP IS-FSDは、UNDPとOECD(経済協力開発機構)が共同で開発した基準で、ドナー国(開発支援提供国)が開発金融機関、民間の資産運用会社などと連携して開発途上国に公的資金を提供する際、SDGs達成に最も資する形で支援ができるように設計されています。
- OECD - UNDP 持続可能な開発のための資金供給に関するインパクト基準(英語)
インパクトマネジメント研修
UNDPはデューク大学やソーシャル・バリュー・インターナショナル(SVI)と共同で、インパクトマネジメントやSDGインパクト基準について学ぶ、一般の方向けの研修を開発しました。 SDGsに積極的に貢献するためのインパクトマネジメントや意思決定の枠組みを、基礎から実践まで学ぶことができます。
入門研修
「Impact Measurement & Management for the SDGs」(英語・無料)
インパクト測定とマネジメントの基礎理論が学べるオンライン研修。デューク大学の社会起業推進センター(略称CASE)と共同開発。Courseraにて提供。
実践研修
「SDGインパクト基準研修」(日本語・有料)
SDGインパクト基準を用いて、サステナビリティとインパクトマネジメントを事業の意思決定に組み込んでいく実践的な方法を学びます。認証取得に向けた準備にも役立ちます。
※実践研修の受講前には入門研修を受講し、SDGインパクト基準の推奨指標について学習することを推奨します。SDGインパクト基準研修は、定められた過程を修了し資格を得た認定講師が実施します。講座受講にご興味をお持ちの方は、お問い合わせください。
SDGインパクト基準研修についての詳細や問い合わせはこちら (一般財団法人 社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ - 外部サイト)