TICADヒストリー
TICAD I | 東京
日本政府は、1993年10月5・6日に第一回アフリカ開発会議を国連及びGCA(Global Coalition for Africa)と東京で共催しました。アフリカ48か国、ドナー12カ国、欧州連合の加盟国、国際機関8機関、さらに多くのオブザーバーが会議に参加しました。
会議ではアフリカ開発のガイドラインとして、アフリカの自助努力(オーナーシップ)と国際社会によるアフリカへのパートナーシップを重視する「東京宣言」が採択されました。
TICAD II | 東京
第二回アフリカ開発会議は、1998年10月19・20日に東京にて日本政府・国連・GCA(Global Coalition for Africa)が共催し、アフリカ諸国による具体的な政策の実施と、パートナーの国際社会が21世紀へ向けたアフリカ開発の方向性を示す行動計画(agenda for action)が採択されました。行動計画では各国が以下の目標と優先課題に取り組むことを提示しました。
- 社会開発:教育、保健及びと人口、貧困層支援のための措置
- 経済開発:民間セクター開発、工業開発、農業開発、対外債務
- 開発の基盤:良い統治、紛争予防及び紛争後の開発
TICAD III | 東京
10周年記念となる第三回アフリカ開発会議は2003年9月29日から10月1日まで東京で開かれました。アフリカ開発会議10周年宣言ではこれまでの成果を示し、アフリカ諸国のオーナーシップを尊重し、特に「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」の下、協働して新たな課題に挑むことを約束しました。
TICAD IV | 横浜
第四回アフリカ開発会議は、2008年5月28日から30日に横浜で開催され、アフリカ51カ国、74の国際・地域機関、民間企業、市民組織、個人が参加しました。
「元気なアフリカを目指して-希望と機会の大陸」という包括的なテーマのもと開催されたTICAD IVでは、経済成長の加速化、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を含む人間の安全保障の実現、平和構築と良い統治の統合、環境・気候変動問題への対処について活発な議論が行われました。横浜宣言と横浜行動計画が会議にて採択されました。
TICAD V | 横浜
第五回アフリカ開発会議は6月1日から3日にかけて横浜で開催され、「躍動するアフリカと手を携えて」というコンセプトのもと、主要テーマである「強固で持続可能な経済」、「包摂的で強靱な社会」、「平和と安定」の観点から、今後のアフリカ開発の方向性について活発な議論が行われました。また、民間セクター主導による成長の重要性から、アフリカ首脳と日本の民間企業の代表による「民間との対話」セッションがTICAD全体会合で初めて実施されました。横浜宣言(2013年~2017年)と横浜行動計画(2013年~2017年)が会議で採択されました。
TICAD VI | ナイロビ
第六回アフリカ開発会議は、2016年8月27日・28日にケニア・ナイロビで開かれました。第一回アフリカ開発会議が1993年に開催されてから初めてのアフリカ開催となりました。アフリカの53カ国、開発パートナーやアジア諸国、国際機関や地域機関の代表、民間セクターやNGO等市民社会の代表等、およそ11,000名以上が参加しました。アフリカ開発へ向けた新たな協力内容を示すナイロビ宣言とナイロビ実施計画が採択されました。
TICAD 7 | 横浜
第七回アフリカ開発会議は、2019年8月28日から30日に横浜市で開催されました。日本政府・国連・国連開発計画・世界銀行・アフリカ連合委員会が共催し、「アフリカに躍進を!ひと、技術、イノベーションで」をテーマに議論しました。会議では横浜宣言と横浜行動計画が採択されました。
TICAD 8 | チュニジア
第八回アフリカ開発会議は、2022年8月27日から28日にチュニジア・チュニスで開催され、アフリカ48カ国とアフリカ連合、国際機関、民間企業、市民社会の代表等が参加しました。強靭なアフリカを実現するために「人への投資」と「成長の質」が強調され、グリーン投資、スタートアップ投資、開発金融、人材育成、地域の安定化、食料安全保障に取り組むことが確認されました。会議では「TICAD8チュニス宣言」が採択されました。
TICAD 9 | 横浜
第九回アフリカ開発会議は、2025年に横浜で開催することが日本政府より発表されました。アフリカ開発会議が横浜で開催されるのは2019年以降今回で四度目になります。