UNDP、カザフスタンにて若者のスキル向上を支援

2024年8月8日
a group of people standing in front of a crowd

参加者がアイスブレークを通して交流する様子

Photo: UNDP Kazakhstan/Aidana Assylbekova

UNDPにより実施中の「第二次中央アジアにおける暴力的過激主義防止のためのコミュニティ強靭化及び域内協力促進計画」の枠組みの一環で、アルマトイ(カザフスタン)のスレイマン・デミレル大学にてユースキャンプが開催されました。この取り組みは日本政府による資金拠出の下、カザフスタンにおける若者のエンパワーメントと社会的結合の強化を目的としています。

暴力的過激主義の増加とその国境を越える広がりは、中央アジアの国々にとって喫緊の課題であり、過去30年間の開発努力による成果を脅かしています。貧困、不平等、汚職、公共サービスや司法への不十分なアクセス、自己啓発の機会の欠如などによって、若者の間で脆弱意識が広がっており、さらにそれが過激化や暴力的過激主義を助長しています。

シュフロブ・ホジマートフUNDPカザフスタン常駐副代表は、キャンプへの参加者を歓迎し、「教育は社会問題と戦うための強力なツールであると特筆しなければなりません。知識は多様な意見や立場、見識に対する批判的思考、忍耐、そして尊重を身に付けさせてくれます。」と語りました。

a man and a woman standing in front of a building

歓迎スピーチをする、シュフロブ・ホジマートフUNDPカザフスタン常駐副代表

Photo: UNDP Kazakhstan/Aidana Assylbekova

この取り組みによって、クズロルダやマンギスタウという地域から100名以上の若者が起業や金融、メディア、デジタル技術、パブリックスピーキング、コミュニケーションなどに関する新しいスキルを学ぶことができます。

a group of people standing in front of a crowd

アイスブレークで交流する参加者たち

Photo: UNDP Kazakhstan/Aidana Assylbekova
「UNDPはこの取り組みを通して、若者たちが未来のためのスキルを獲得するための支援をしています。本支援の目的は、参加者が自身の専門的な関心を持ち、生産的になり、自身の競争力が何か見い出すことです。キャンプでは、著名なトレーナーから学び、他の参加者と経験を共有し、新しい視野を得る機会が提供されます。」
シュフロブ・ホジマートフ常駐副代表
a group of people around each other

アイスブレークで交流する参加者たち

Photo: UNDP Kazakhstan/Aidana Assylbekova

UNDPは政策やプログラム、調査の策定・実施を通して、世界的に暴力的過激主義の防止において重要な役割を担っています。国連事務総長による暴力的過激主義防止の行動計画とSDG目標16に基づいて、UNDPは「包括的な開発を通じた暴力的過激主義の防止と忍耐と多様性の尊重の促進」のための包括的な戦略的枠組みを促進してきました。