
ミクロネシア連邦ヤップ州の高校生13人が「若者への市民教育プログラム」に参加した
ミクロネシア連邦ヤップ州 で、新たな取り組み「若者への市民教育プログラム」がミクロネシア連邦のヤップ州議会によって開始されました。プログラムは、国連開発計画(UNDP)太平洋事務所が行っている「第二次太平洋島嶼国議会能力向上計画(SLIP II)」の一環として日本政府の支援を受け、模擬選挙や議会討論などの実践型活動を通じて民主主義への若者の参加を促進するために実施され、ヤップ州の高校生13人が参加しました。
ヤップ州議会議長のニコラス・フィギラルウォン氏は、ミクロネシアの次世代リーダーと関わることの重要性を踏まえ、以下のように述べました。
「若者の声に耳を傾けるためにも、若者に発言してほしいです。私たちはヤップを大切にし、ヤップを愛し、ヤップにとどまろうとする想いを再び若者たちに持ってほしいと願っています。」

「若者への市民教育プログラム」の参加者たち
SLIP II プロジェクトは、太平洋の議会システムの効果性と透明性を高めることを目的として、より良いガバナンス、よりインクルーシブな意思決定、政府機関の信頼向上を促進することで、SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」に直接的に貢献しています。
この若者向けのプログラムは、市民教育を促進し、政府と市民の関係強化という SLIP IIの目標に沿ったものです。

ミクロネシア連邦ヤップ州の高校生13人が「若者への市民教育プログラム」に参加
ケビン・ペトリニ UNDP北太平洋事務所常駐副代表は、次のように語ります。
「この取り組みは、若者の立法手続きへの理解と参画を促進することで、市民とガバナンスをつなげています。こうしたスキルを訓練することで、私たちはすべての人の意見を反映するインクルーシブな政府を作っています。」
参加した若者の多くのモチベーションは、プログラムへの単なる参加にとどまりません。若者の代表者たちに、彼ら彼女らの原動力について聞くと、家族や、ポジティブな変化を生み出すことへの希望だと話しました。
2024年の「ヤップ州の今年の若者(ユース・オブ・ザ・イヤー)」に選ばれたマフリック・ルウェデイさんは、「若者サービスに取り組むことは単なる仕事ではなく、天職です。私が人々の生活に変化を与えていると知ることで、喜びや使命感で心が満たされます」と語り、ヤップ州の若者がこのプログラムに多くの責任感と情熱を注いでいることを強調しました。
ヤップ州は、より透明性が高く、説明責任を果たし、市民のニーズや願いを真に反映するインクルーシブな政府を求めるリーダーたちを後押ししています。